漢方から見た子宮内膜症

子宮内膜症は子宮内膜組織が卵巣や卵管などに発生し、生理の度に増殖や出血を繰り返す病気です。問題は、子宮内での出血と違って月経血のように出口がないために、血液がその場にたまっていき、新たに炎症などを引き起こしたり、癒着を生じたりすることです。

漢方の考えでは、基本的に「精」や「血」が不足している「腎虚」の方に、主に冷え=「寒邪」が侵入して発生した淤血(おけつ=「血」の滞り)というとらえ方をします。

激しい生理痛が特徴

生理の時には、寝込んでしまうこともあるほどの激しい痛みを生じることが多く、生理時以外では癒着による肛門の下垂感や、子宮と直腸の間のダグラス窩というところに癒着を繰り返すことで硬結が生じると性交痛が発生したりします。また、癒着などによって子宮が腸側にひっぱられることで卵管がねじれたり細くなって不妊の原因になることもあります。

対症療法と根治療法

漢方治療としては、基本的には生理痛や子宮筋腫の治療方法に準じて、淤血(おけつ=「血」の滞り)による生理痛を和らげることを優先しながら根本的な体質改善を図っていきます。

おすすめの漢方薬

・冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)
・温経湯(うんけいとう)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

 など

おすすめの健康食品・サプリメント

・田七人参(でんしちにんじん)
・霊田七(れいでんしち)
・FK23乳酸菌製剤

 など

1ヶ月分のご予算

5,000円~18,000円

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。