頻尿とは、尿の回数が増えて尚かつ不快に感じるということですが、急に尿の回数が増えてきたという場合には、漢方的にはいくつかの原因が考えられます
冬の寒い時期や、夏場でもクーラーの影響を受けて発症するもので、「冷え」によるものです。もともと冷え(漢方では「寒邪」)は下半身に影響を与えやすく、寒邪が「腎」や「膀胱」に影響し、排尿の機能を乱すために発生します。
このタイプでは、頻尿のほか尿意切迫、残尿感を伴いますが、尿そのものは色が薄く、濁ってもいないのが特徴で、下半身の冷えを伴います。また普段から冷え症の方や血の気の少ない方に多く見られます。
西洋医学的な検査でも細菌が認められないことが多く、その場合は抗生物質は無効ですが、漢方的には体をあたためて冷えを除く処方で対処します。(尤も、このタイプの女性は細菌感染を起こしやすく細菌性の膀胱炎になりやすいですし、一回でも細菌性の膀胱炎を起こした人は、冷えによってこのタイプの頻尿になりやすいとも言えます)
漢方的には「湿熱の邪」が膀胱を侵すことで発症すると考えられますが、細菌性の膀胱炎がこれにあたります。(ただし、必ずしも細菌が存在しているとは限りません)
このタイプの特徴は、排尿の際に排尿痛や尿道の灼熱感を伴い、尿も混濁していて、発熱を伴うこともあります。
漢方的には熱を冷ましながら湿熱の邪を尿とともに排泄させるような処方を用います。
精神的ストレスや緊張によって生じるもので神経性のものです。バブル崩壊の過程で、銀行員の中に頻尿を訴える患者さんが急増したとして、東京の丸の内の泌尿器科の医師が「丸の内症候群」と名付けたというのをテレビで見たことがあります。
このタイプの特徴は、尿量が少ないにもかかわらず頻尿、残尿感などがあり、尿の混濁などは見られず、ストレスの増大により頻度が増すということです。また、頻尿以外にもイライラや睡眠障害、胃腸症状なども同時に訴えることが多いのも特徴です。
また、ストレスがかかることによって、睡眠中のレム睡眠と呼ばれる半覚醒状態の時に神経が緊張して目が醒めやすくなります(→「漢方薬とストレス・睡眠障害」参照)が、同時に神経の緊張から尿意をもよおす事があります。こういった場合に「おしっこに行きたくて目が醒めた」と思いこみやすいのですが、実際は、同じ原因〜神経の緊張〜によって目が醒めるとともに尿意も感じるという事です。(夜間頻尿というのは漢方でいう「腎虚」により発生しますが、その場合、昼間はどちらかというと尿の回数は減ります)
このストレスタイプの頻尿は、男性の場合ですと神経性の前立腺炎になって慢性化することもありますが、頻尿以外に精神的な症状が多く見られるのが特徴で、漢方的には、気の流れをスムーズにするという事で対処します。
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・救心感応丸氣(きゅうしんかんのうがんき) ・四逆散(しぎゃくさん) ・逍遥散(しょうようさん) ・猪苓湯(ちょれいとう) ・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) ・婦宝当帰膠(ふほうとうきこう) ・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
など
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・ヴァレリアンネオ ・シベリア人参 ・人参乾姜粒(にんじんかんきょうりゅう)
など
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