漢方では鼻づまりや蓄膿症のことを、古くは「鼻淵(びえん)」「鼻塞(びそく)」と言いましたが、風邪を引いたときなど一過性におこるものから、花粉症などアレルギー性のもの、または慢性に経過する蓄膿症まで様々なタイプがあります。
鼻づまりは、症状が激しくない場合でも集中力の低下を招いたり、仕事や勉強の効率が悪くなります。また、夜間寝ているときに口呼吸になって、のどの粘膜を痛めたり、蓄膿症などでは、臭いが分からなくなったり、頭が重くなったり、中耳炎や難聴など耳など他の器官にも影響することもあり、油断は禁物です。
漢方では、鼻づまりの原因や、鼻水の状態(薄くて透明か、濃くて色が付いているなど)、急性か慢性かなどのほか、その方の体質を考慮して様々な処方が用いられます。
次に、よく見られる鼻づまりのパターンを挙げておきます。
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急性または一過性のもの
風邪を引いた時におこる鼻づまりですが、薄い鼻水とくしゃみを伴う「風寒(ふうかん)タイプ」か、鼻のつまりが強く、黄色い鼻汁を伴い、熱感や口の渇きを伴う「風熱(ふうねつ)タイプ」かによって処方が異なってきます。また、風邪に限らず花粉症でも基本的には同じ考え方で対処します。
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慢性の鼻づまり
慢性に経過するものでは、比較的体力のある方で、黄色くて濃い鼻汁を伴い、臭いが分かりにくかったり、口の中が苦い、などの症状を伴うタイプと、胃腸が弱く体力もあまり無く、冷たい風にあたったり、ちょっとした刺激で透明な鼻汁が出て鼻が詰まるというタイプがよく見られます。
また、老人に多く見られるものとしては、西洋医学で萎縮性鼻炎とよばれるもので、鼻の粘膜が萎縮して痂皮(はなくそ)が多く付着することにより、鼻閉となるものがあります。鼻づまり以外には、皮膚の乾燥、足腰のだるさ、頭のふらつき、耳鳴りなどを伴うことが多いです。
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蓄膿症の方で、鼻汁が黄色いタイプの方は、飲酒や唐辛子などの辛いものを食べると、鼻づまりの症状が悪化しやすく、注意が必要です。こういった方には、普段からハッカやミント類の飴などをとることをお勧めします。
また、薄い鼻水が大量に出るタイプの方は、冷たい飲み物や食べ物を控えないと、症状が悪化します。特に新薬の抗アレルギー剤などを服用すると、のどが渇くのでつい水分を多くとりがちになりますが、できるだけ温かい飲み物をとるように心がけて下さい。
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・衛益顆粒(えいえきかりゅう)
・快鼻膏(かいびこう)
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
・鼻淵丸(びえんがん)
・八仙丸(はっせんがん)
など
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