何となくわかっているようで誤解の多いのが、「病気」と「薬」のとらえかたです。病気にかかる→薬を飲む→治るという短絡的なイメージを多くの方がお持ちですが、これは半世紀以上前に発見された「抗生物質」の影響によるものと思われます。
すなわち、熱にうなされて寝込んでいた病人が抗生物質によって、一夜にして回復するというイメージを、知らず知らずのうちに感染症ではない一般的な病気にまで期待してしまう結果、血圧が高ければ血圧を下げる薬、痛ければ痛みを感じなくさせる薬、熱が有れば熱を下げる薬、コレステロールが高ければコレステロールを低下させる薬・・・などという一般的な西洋医学的な手法に満足させられているというのが現状ではないでしょうか。
しかし、よく考えてみると、抗生物質というのは体内に侵入してきた、目には見えない細菌を殺すことで、発熱や炎症といった体の防衛反応をおさえ、見かけ上、病気が治ったように見える訳ですが、慢性病といわれるような一般的な病気は、誰もが持っている自然治癒力では押さえきれなくなったひずみが、症状として出てきているもので、数値が異常だからといって化学的にその数値のみを正常にしたところで病気が治った事にはなりません。
たとえば高血圧の人が血圧降下剤を服用して数値が下がったといっても、高血圧状態が続いた場合の様々なリスクが低下するかもしれませんが、高血圧という病気が治ったわけでも何でもないわけです。この例でいうと高血圧に対して薬は「効い」ても「病気」が「治った」訳ではないのです。
その点、漢方薬の働きというのはあくまで生体の持っている自然治癒力を最大限発揮させる事を目標に、体のひずみを整える事に重点を置いていますので、「効きめ」はおだやかでも「病気」を「治す」ことができるのです。
そういった意味では、私どもは病気を治すお手伝いとして、その方にあった漢方薬や健康食品をお勧めしたり、食生活のアドバイスなどをさせていただきますが、あくまで「病気」を「治す」のはその方の自然治癒力です。
また、漢方というと得体の知れない摩訶不思議な世界を連想される方も多いですが、漢方医学の基本的な概念はいたってシンプルです。当薬局ではお客様に納得して頂けるようにご説明申し上げることを第一に考えておりますので、疑問に思われる点などはご遠慮なくご質問ください。
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